目的
 ・渋滞を無くす。
 ・車両同士の衝突事故を無くす。
 ・車両と歩行者との事故を無くす。

制約条件
 ・多額の費用がかかる手法は用いない。
 ・信号機は極力減らす。

そのための手段
 ・十字路や5叉路、6叉路を全て無くし、T字路やY字路のみで道路を構成する。
 ・一方通行を基本とし、対向車線を横切る構造(現行の一般的な右折に相当)を無くす。
 ・片側を2車線までを基本とする。

具体例
 例1. 一方通行のみで十字路は有る形

 これで、少なくとも直進バイクと右折四輪車の事故(いわゆる右直事後)は無くなります。ただ交通量が多い場合には信号が必要となります。

 例2. 対面通行がある形
  (現在イラスト作成中)

 例3. 完全形

 このように全ての道路を一方通行にして、かつ十字路も無くせば右直事故は無くなり、車両同士の交通整理のための信号も必要なくなります。かなり車両の流れはスムーズになるはずです。ただし歩行者のための横断手段は考える必要があります。区域全体の横断歩道の信号を全く同じタイミングで青にするのも良いかもしれません。十字路がないという発想は、高速道路やラウンドアバウトとほぼ同じですが、立体交差が不要なことが高速道路よりも優れています。また円形のラウンドアバウトより優れている点は、従来の一般的な対面片側1車線の道路網からの移行の際に費用面に現れてきます。この優位性については次項をご覧ください。

 ・現行の一般的な市街地を完全形に移行する手段(減築の考え方)

 対面片側1車線ずつという従来の一般的な市街地構造からを全ての交差点をラウンドアバウトに改良するには交差点部分に新たな用地が必要となります。上記の完全形の場合、上の図のように従来の一般的な市街地から赤い部分の道路を無くすことで実現可能です。道路幅の拡張も不要で、 お家に例えると減築という考え方に相当します。赤い部分は歩行者専用道路(居住者は除く)や、私道のような扱いにすれば、赤線の道路を利用していた歩行者や車両も不自由はしません。対面片側一車線ずつの道路を流用するので一方通行なら2車線となりまずまずの交通量も捌けます。何より信号によるタイムスが減り右折待ちも無いのでそれだけでかなりの効果があります。