全ての道路が一方通行になれば、右折車線がいらなくなり、右直事故も無くなります。そして二段階右折も不要になります。

 二段階右折自体は特に危険であるとか、事故につながりやすいといったことはありません。絶対に無くさないといけないものではないと思います。ですがルールが分かりにくく、複雑になっています。原付オートバイの場合は、片側3車線以上の場合は特に標識がなくても二段階右折をしなければいけない。ただし信号のない交差点では不要となります。原付オートバイ以外の軽車両(主に自転車等)の場合は、車線の数によらず常に二段階右折をしなければいけません。さらに、二段階右折禁止という標識もあって、意外とこの標識が有る交差点も多いようです。もうここまでくると自分が二段階右折をすべきなのかどうなのか分かりにくくて困ってしまいます。

 交通ルールはできるだけシンプルで分かりやすいことが理想です。ちょっとした勘違いや判断の遅れが事故の原因にもなります。

 そもそもこの二段階右折のルールが複雑になったのは、昭和から平成にかけてのバブル経済の時期に原付オートバイのライダーが急激に増えたことが原因です。原付オートバイの交差点での事故が増えたため、苦肉の策として導入されました。バブル期こそ、原付オートバイは便利な乗り物として重宝されましたが、現在その数はぐっと減り、3人乗りもできて、免許もいらない電動アシスト自転車にその座を明け渡しています。

 どうしても二段階右折を無くすべきとは思いませんが、必要がなくなるのであれば徐々に減っていってほしいと思います。