右直事故とは主に信号のある交差点で、直進オートバイと右折自動車による衝突事故のことです。私自身、42歳の時にオートバイでこの事故に合った事があります。かなり激しくトラックとぶつかりましたが、奇跡的にその後も生き続けることができています。この右直事故については運転免許の更新の際に必ずといっていいほど、ビデオで見せられます。ですが、自動車のドライバーがとにかく注意するようにといった精神論ばかりで、根本的な解決策は何十年も示されていません。

 では、本当に有効な解決策はないのでしょうか?

 そんなことはありません。右直事故を無くすために是非ともやってほしいこと、それは以下の2つです。

 1つめは、ラウンドアバウトを普及させること。

 ラウンドアバウトとは欧米でよく見られる回転式交差点です。信号機がないので信号待ちという時間は存在しません。また、大規模災害時に停電が起きたとしても、交通が混乱しないといったメリットがあります。もう一つの大きなメリットに、他の車両と進路が交差しない事があります。進路の交差がなければ右直事故も起きません。日本でも東日本大震災以降、僅かづつですが採用されています。もっと普及してほしいものです。

 2つめは一方通行の道路が増えること。

 一方通行の道路からであれば、左折だろうが右折だろうが対向車線を横切ることはありません。当然ですが、右直事故は無くなります。他にも対向車線が無いということは、右折の際に対向車線の車の切れ目を待つ必要が無いので右折車線も不要となり、その分、道幅を有効に使えます。オートバイに限らず、車にとっても交通の流れがスムーズでも安全な道路となります。